[Blog] あの日あの時あの場所で Vol.2 – at Northshore

Photo Dee   March 16
Checking “Off The Wall” waves with Keito
and Munetoyo san in the barrel.

 

 

 


 

3/17
ノースに滞在し約1ヶ月。張り詰めていた緊張感で疲労を感じはじめ、特に日本食が恋しくなってた頃だった。ここはシャークスコーブにある地元から愛されるPUPUKEA GRILL。週に1日しかオープンしないため、SHOYU CHIKINを食べたくてようやくタイミングがあったお昼頃。この日のノースはカミングアップ中、サンセットはノースウィンドの10~12FT、うねりが落ち着き、風が合うのを待っていた。自宅に戻りしばらくして2ブロック先の前田先輩から情報を受け、KEITOに誘われワイメアをチェックしに行く事になった。その前に僕はWAIMEA BAYと簡単に言葉にはしたくない。誰かに伝える必要もないと思っている。その場にいる人のみが分かり合える場所である。それぞれの価値観はあるが、そこは未知なるパワーが存在している。今現在これからも、そして古い歴史が物語っている。魂が宿っている場所だ。できれば自分の中だけに留めたい。しかし日本に戻り人との繋がりの深さを改めて感じる今日この頃、偶然の重なりは必然である解釈は当たっていることを再確認する。

この日は僕のターニングポイントになったであろう事には間違いはない。

 

 

WAIMEA BAY

夕方、風が少しおさまり、しかしうねりの向きが安定せず、波のブレイクを予測するのはかなり難しい状況であった。サイズは12 to15ft セットで20ftはある。望遠で数名のサーファーを確認するためカメラを回し始めた瞬間、その時、泡泡の危険なバンピーなフェイスを滑り落ちていくサーファーが飛び込んだ。ケイトが言った。MUNETOYOサンじゃない?僕は息を止めてショアブレイクまで乗り繋ぐMUNETOYOさんをフレームの中で追った。熱く込み上げるものを感じた。ケイトはひと言、渋い と言った。その時もその後もほとんど僕らに会話はなかった。帰り車で、さっきの出来事や空間が何を意味しているのかはすぐにわかっていた。ケイトが僕に伝えたかった事も理解した。その後日没ギリギリでベルジーランドをロコ数名と貸し切った。ピークからボトムで合わせバレルイン、カーヴィングからインサイドボウルでミニナゲッツでプルアウト。今思うと夢のような波を数本捉えることができた。波は4.5FTのパキパキで完璧なベルジーランドだった。おそらく滅多にないコンディションだと把握した。その夜、倍率が激しいハードロコポイントでバレルを抜けたことより、ワイメアの残像しか頭になかった。寝る前にビデオを見直し、ムネトヨさんにメールをして動画を送った。次の日、ムネトヨさんが日本に帰ったことを誰かから聞いた….
それからメールではやり取りを交わしたが、お互い日本に戻り、先日電話で話すことができた。あの時の映像を自身のスポンサーであるパタゴニアJAPANが使用したいと言っているのでどうでしょうかと、もちろんどうぞご自由にと…
引き寄せの法則が成り立つもうひとつ物語がある。前日の16日am8時ごろ、僕はケイトとメインラウンドへOFF THE WALLをチェックしに行った。結局風が入り始め戻ってサンセットポイントでセッションを終えたのだが、オフザ(OFF THE WALL)に着きSETが入り始め、僕がカメラを回した瞬間、1本目にバレルにプルインするサーファーがフレームに入った。それが一番上の写真なのだ。サーファーはMUNETOYOさんであった。
何度も言うが言葉はいらない。ラジオの雑音が遠い海の向こうから聞こえてくるように、自らの周波数を合わせられれば理解はできるだろう。

 

 

 

patagoniaのムネトヨさんのBlogで
写真が使われています。
ストーリーも面白いのでぜひCHECKしてみて下さい。
https://www.patagonia.jp/blog/2019/06/the-dream-wave/?waad=x4OLuM27&utm_source=marketing&utm_medium=email&utm_campaign=e01280&src=e01280